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【コラム】部下の自発的な行動を会話で引き出す方法

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前回から、コーチ型部下マネジメントの根幹をなす部下コーチセッションについて書いています。(前回のコラムはこちら

週1回程度20分間の継続的な部下との会話を行う部下コーチセッション。今回は、後半の4ステップについてお伝えしましょう。前回ご紹介した前半の4ステップでそれまでの1週間の活動を振り返りました。いよいよ後半で今後の1週間の行動について考えます。部下が自発的に行動を起こしていくために、どんな会話を組み立てていけばいいのでしょうか?

さて、あらためて前ステップを振り返ると、20分間の会話の8ステップは次のとおりです。

【1】現状/前回決めた行動をやってみた結果を聞く
【2】うまくいったこと/成功要因の言語化とアクノレッジメント
【3】うまくいかなかったこと/障害はなにか
【4】今週の行動から学んだことは?
【5】次回までにどういう状態にしたいか
【6】そのためにどんな行動をするのか
【7】懸念事項/上司として支援できること
【8】次回のセッションの確認

部下の行動を促す後半4ステップ

今回は5ステップ目から進めていきましょう。2ヶ月後に重要なプレゼンを控えた営業担当キタくんと上司のミナミ課長の会話の続きです。製造部門とスケジュールの進め方で対立し、納得を得られないままになっているキタくん。ミナミ課長はキタくんの来週の行動をどう決めさせていくのでしょうか。

【5】次回までにどういう状態にしたいか

ミナミ課長:それで、来週までの話なんだけど、1週間後にまた私とこのセッションをするときに、どんな状態にしたいと思っているのかな?

キタ:製造部門の納得を得ることができていて、スケジュールが関係各部門で共有されている状態にしたいです。

ミナミ:それは最低限のゴールだね。2ヶ月後のプレゼンまでのスケジュールに照らしてみると、1週間後のゴールはそれで十分かな?

キタ:十分じゃないですね・・・。そこからスケジュールがスタートすると、すでに1週間遅れてしまうことになります。今週中になんとか営業部内でプレゼン内容の具体化を進めておかないとだめです。

ミナミ:私もそう思うよ。製造部門の合意を取ることと並行して、内容を具体化しておけば、次にスムーズに進められるからね。

【6】そのためにどんな行動をするのか

ミナミ:じゃあプレゼンの具体案については今週どんなスケジュールで進める?

キタ:水曜日までに私が具体案を作りますから、13時頃にお時間をいただけますか?部長には木曜日にご覧頂いて、遅くとも金曜日までに営業部内の意見集約を完了したいです。

ミナミ:いいね。それで行こう。で、製造部門とは?

キタ:月曜日にもう一度製造部門のキーマンに集まってもらって、事情を聞いてみたいと思います。スケジュールの圧縮にどんなことができるのか、お互いに智慧を出しあう場にします。

ミナミ:そうだね。今回のお客さまへのプレゼンの件は、営業部門だけの話ではなく、会社全体の将来に影響するわけだから、本来対立する話ではないはずだよ。製造部門の視点をよく聞けば新しい発見があるかもしれない。

【7】懸念事項/上司として支援できること

ミナミ:さて、今後どう行動するかははっきりしたかな?進めるにあたってなにか懸念に感じていることはない?

キタ:大丈夫です。いまのところ明確です。

ミナミ:プレゼンの具体化については、私から部長にあらかじめ立ち話で伝えておくよ。それから製造部門とのやりとりで困ったらすぐ相談に来るように。せっかくのチャンスだから、キタくんの合意形成成功の第一号にしてほしいんだ。

キタ:ありがとうございます。

【8】次回のセッションの確認

ミナミ:じゃあ、次回は同じ曜日の同じ時間にセッションをするということでいい?

キタ:はい、大丈夫です。

ミナミ:このセッションを待たずに、いつでも相談に来て構わないからね。

キタ:わかりました。ありがとうございました。

部下の仕事を成功させるパートナーとして関わる

後半の4ステップは以上ですが、次のセッションのタイミングまでの期間でどんな行動をするのかを、部下自身に決めさせています。次回話す時にどんな状態にするのかゴールイメージを明確にして、そこに至るために何をするのかを考えさせる流れにすると整理しやすいです。

部下自身に考えさせて、自ら行動を決めさせますが、なにもかも部下に丸投げにするのではありません。相手から答えを引き出すのがコーチするときの基本スタンスですが、部下が見落としている領域があれば質問で視点を移せたり、考え方を補ってあげる必要があります。

コーチ型部下マネジメントで一貫している上司のあるべきスタンスは、「部下が自分自身の仕事を通じて成長し、仕事上の成果を手にすることができるようにする」ということです。部下が自ら達成すべきと思っているゴールを、部下と一緒になって達成できるようにする最も身近なパートナーだと言っていいでしょう。

  • 部下と信頼関係を築きたいけどどうしたらいいかわからない。
  • よく話す部下のことはわかるけど、あまり話さない部下は何をしているのかさえわからない。
  • 自発的に部下に行動させるにはどうしたらいいんだろう。

といった悩みをお持ちの上司のかたがたには、コーチ型部下マネジメントを特にオススメします。週1回20分の投資です。是非試してみてくださいね。

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