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「論理思考」による「解決」ではなく、「対話」による「解消」を

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こんにちは、オアフ*のマイケルです。

本日ご紹介する本はこちら。
加藤雅則著「自分を立て直す対話」(日本経済新聞出版社)http://amzn.asia/btsDwkL

7年前に発売された本ですが、まったく古さを感じさせません。今読み直しても、ハッとさせられます。

組織に所属していると、いろんな「理不尽な問題」に巻き込まれます。
突然の配置転換、納得のいかない人事考課、まったくそりの合わない上司との人間関係…。そんな組織特有の理不尽な問題を、最近ではすっかり定番となった「論理思考」による「解決」ではなく、「対話」による「解消」に向けたアプローチを、この本では紹介しています。

著者の加藤さん曰く、論理思考は「切れ味がよすぎる」。
論理的に問題を分解し、原因を突き止めても、組織の問題は解決できないことが多い。

それは「人が絡んでくる」から。

問題の原因が「人」に行き着くことが多く、その人をどうにかしないと問題解決にならない。でも、人を変えるのは簡単なことではない。「原因はあなただ、あなたが悪いんだから、あなたが変わらなければならない」なんて言われても、たいていは反発を受けるだけで何も変わらない。それどころか事態は悪化するかも。人間は「感情の生き物」ですもんね。

じゃあどうすればいいか。
そもそも「問題が問題でなくすればいい」!そのために必要なのが「対話」です。社会構成主義の考え方に立つと、人の認識する現実は「人間関係」によって決まります。だから対話を通じて組織の中の関係性に変化を促し、その変化によって問題の捉え方そのものを変える、つまり問題を問題でなくす。これが問題を「解消する」アプローチです。

本書では、急な工場の閉鎖で配置転換を余儀なくされた定年間際の男性の話や、上司との対立により不本意な人事異動を迫られた若手社員の話など、実際にありそうな実例がたくさん登場しています。このような理不尽と思しき問題に直面し、ものすごく「他責」的な考え方―オレは悪くない、会社や上司が悪いんだ―が、著者との対話を通して「自責」的な認知―オレにも悪いところがあったかも、まだ自分にできることがあるかもしれない―に変化していく。
問題を捉えるとき、対話を通じて、それまで見逃していた事実や認識を発見し、自分の認知に取り入れて、新しいストーリーを紡ぎなおす。そんな素晴らしい変化が、事例として数多く紹介されています。

「何が問題?」「なぜ問題?」「どう解決する?」といった、問題解決を考える際に条件反射のように飛びつきがちなやり方ではなく、「あなたはどう思っている?」と、人の思いや感情に注目して問題を問題でなくす。普段から「問題解決」の考え方やアプローチが思考の前提になっているマイケルには、目からウロコが落ちる思いがしました。

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『この本は、“理不尽な問題”に直面した時に、「まずは自分を立てなおしましょう。そのためには、仲間の力を借りるといいよ」という内容の本です。“理不尽な問題”には、ロジカルに問題解決しようとするのではなく、対話によって「問題をほぐす」というアプローチが有効です。
 また、本書は、問題の状況から逃げ出したり、諦めてしまったり、逆に、正面切って衝突したりするわけではなく、なんとかまず自分を立てなおしたい。そう思っている人たちが、実際に行われた対話を通じて、自分を立てなおした実践の記録でもあります。合併統合、リストラ、昇格選抜漏れ、事業の立ち上げ、研究開発の断念など、まさしく正念場で行われた「本音の対話」の記録です。さまざまな企業組織で実践されてきた生事例の中に、組織で働くみなさん自身の姿を見出されることでしょう。他の人たちが、どうやって自分を立てなおしていったのか、その軌跡を追体験していただければと思っています。そこには、組織で働くヒント、少し大げさに言えば、生き方のヒントが見つかるかもしれません。』
(「まえがき」より)

*オアフ:Office Anniversary Family(社外からオフィス・アニバーサリーを盛り上げていただいているアドバイザー)

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