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この「共働き社会」に「家庭」と「仕事」はどうあるべきなのか

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こんにちは、オアフのマイケルです。今回ご紹介する本はこちら。

おおたとしまさ著
「ルポ 父親たちの葛藤」(PHPビジネス新書)
http://amzn.asia/d/f0FSLKb


このご時世、父親は会社で仕事をスマートにこなしつつも、家庭では家事や育児にしっかり関わり、妻とのコミュニケーションも大事にする…
そんな「理想像」を求められる男性が現実とのギャップに苦悩し葛藤する様子を、様々なデータの読み込みや当事者・関係者への丁寧なインタビュー等から明らかにしようとする本。

特にインタビューの内容が、夫も妻も企業の社長も人事担当者も歯に衣着せぬ本音の連発で、苦労している人だらけやな…と思わず唸ってしまいます。

ただ個人的に肝だと思うのは「誰も悪くない」ということ。男性は仕事のプレッシャーが緩くなるどころかますますキツくなる中で、家事も育児も妻との関係づくりもしっかりやっていかなければといっぱいいっぱい。
一方の女性もこれまでどおり家事や育児はメインでやりつつも、周りに気を遣いながら仕事もちゃんとやってとこれまたパンク寸前。
はたまた企業は育児休暇や時短勤務などの制度を整えつつも、人手不足等でそれらを全部認めてしまうと仕事が回らないからできれば休まないでという現実。

みんな必死のパッチでがんばっているのに噛み合わない。誰もが誰よりもいちばん悩んでいる。

著者のおおたさんもおっしゃっていますが、正解はどこにもないんですよね。
ありきたりな言い方ですが、自分たちで話し合って自分たちだけの解をつくっていくしかない。

男性は外で働き、女性は家で家事・育児をこなすという役割意識はだいぶ薄まってきて、何が当たり前で当たり前でないかよくわからなくなりつつある。
だからいわゆる社会通念にとらわれず、自分たちの「理想の家庭」のあり方を、それぞれの家庭が考えていかなければならない。

そのために、これまでのような「こうあるべき」という思い込みをできるだけ取っ払って、
「こうありたい」と思う姿を一緒に描き、そして何をやって何をやらないか、つまり膨大なタスクの中から「何を諦めるか」を決めなければならないと思うんですよね。

制度の充実による働きやすさ、働き続けられる可能性は大企業のほうがきっと高い。
でも中小零細企業のほうが、制度を整える余裕はなくても働くひとりひとりの状況を考慮して、個別に対応していくのはやりやすいはずではないでしょうか。

妻と夫が話し合って自分たちの理想の家庭像を描いていく必要があるように、企業も社員と丁寧に対話を重ねて、他社と同じような制度を整えるだけでなく、もっと根本的に双方が納得して満足できるようなオリジナルな雇い方や働き方を考えなければならない時代に突入しているんじゃないかな、と思った読後でした。

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