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その「反省」は、本当に反省ですか?

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こんにちは、オアフのマイケルです。
本日ご紹介する本はこちら。

岡本茂樹「反省させると犯罪者になります」新潮新書
http://amzn.asia/d/hle3wZd


書名は過激ですが、書かれていることはとてもまっとうだとマイケルは思います。

誰かが悪いことをした時、人はすぐにその人に「反省」を求める。しかし本来、反省は「自分から進んで」するもの。人から強要されてするものではない。だから強要するのではなく、自発的な反省を「引き出す」必要がある。なのに世間では、とにかく反省を「させよう」とするばかり。

そうして反省ばかり「させている」と、させられる人は「パフォーマンス」として反省を捉えるようになる。反省を求めてくる人に、あたかも自分が本当に反省していると「見せかける」ことを目的にするようになる。そうすると「見栄えのいい」反省文を書いたり「聞こえのいい」謝罪の言葉を口にするようになる。けれどその人は、決して「本心から」反省しているわけではない。

では、本心からの反省を促すにはどうすればいいか。まずはとにかく「自分の本当の気持ちを吐き出させること」が大事――と著者は言います。

自分がなぜ悪いことをしたのか。そこに至るまでの過程でどんな心の動きがあったのか。相手の立場に立って考えることを求めるのではなく「自分はどう思っているのか、どう感じているのか」を洗いざらい吐き出させることが大事。そのことなしに、真の反省はあり得ない。吐き出させることではじめて、自分の本心を客観的に見つめられるようになり「本当の反省」が生まれる土台が出来上がる、と。

著者は大学で教鞭を取りつつ、刑務所に服役中の受刑者の支援も行っているそうで、現場での実体験をもとにした解説は説得力があります。

受刑者には、過去に反省を「強要」されてきた人が多く「本当の反省」を経験してきた人は少ない。そのような人たちは、出所しても再び犯罪に手を染めてしまう場合が多い。そうならないためにも、とにかく反省「させよう」とするのではなく、カウンセリングやロールレタリングと呼ばれる方法などを使って、自分の本心に気づきを与えるところからはじめる。そうすることで「本当の反省」が生まれ、またなぜ自分が罪を犯してしまったかの理由が自分でわかるようになり、再犯の可能性が低くなるそう。

企業の人材開発や組織開発に直接は関係ないかもしれませんが、読んでドキッとすることやハッとすることはたくさんあると思います。
あなたも、部下や後輩が何かミスをしてしまった時に、反省を強要していませんか?

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