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すべての経験は学びである

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こんにちは、オアフのマイケルです。

今年の冬は気温の乱高下で大変ですね。みなさまもどうかお体にご自愛ください。いい仕事をするためにも、またいい職場をつくるためにも、まずは健康第一です。

さて、本日ご紹介する本はこちら。
「レイザーラモンRG『人生はあるあるである』小学館新書」
http://amzn.asia/d/6wi1O37

不肖マイケル、マイケルと名乗っておりますが根っからの関西人です。つまり土曜の午後は学校から帰ってすぐにテレビを付けよしもと新喜劇を観賞する家庭で育ち、思春期の頃は深夜のお笑い番組を観て夜更かしして翌日朝寝坊するのが日課となってしまうほど、お笑い文化が体に馴染んでいる人間です。だからこの本も好きな芸人のお笑い本だと思って何気なく手にとって読んでみたんですが、想像以上におもしろくてためになる内容でびっくりしました。これは優れた自己啓発書でありビジネス書です。

レイザーラモンと言えばデビュー当時はお互いどつき合ったり投げ合ったりが当たり前のハードなプロレスネタでマニアックなファンにウケているコンビ、という印象でした。それがHGがピンでブレイクすることにより、コンビでの仕事は激減。そこで著者である出渕さんはHGに便乗してRGというヒールキャラを作り出したものの、ヒールであることに加えて便乗という売り出し方がよく思われなかったのか、かなりのバッシングを受けたそうなんですよね。確かにHGのカウンターとしてのRGというキャラはあまりおもしろくなかった。

しかしひょんなことから芸人仲間の前で「あるあるネタ」を披露したのをきっかけに「あるある芸人」としてブレイクしはじめ、今ではすっかりものまねをしながら歌をまるまる1曲歌い上げ、観客を焦らしに焦らしたうえで最後の最後にひとこと絶妙にして微妙なあるあるをつぶやいて落とす、というネタが定着。その歌のクオリティがうまいのか下手なのかよくわからないけれど細かいところまでよくコピーされているのと、あるあるが確かにあるあるだけどどこか脇が甘いというかツッコミどころ満載で、観ていると思わず笑ってしまうんですよね。

で、ようやく本題なんですが、この本の素晴らしいと思うのはここからで、このスタイルが定着するまでの過程の振り返りが実にイイんですよ。一言で言えば「人生に無駄なものなど何もない」。これまでの自分は本当に失敗ばかりで、何をやってもうまくいかなかったし大成しなかった。でもそれらの経験から得た学びのすべてが今のこの「あるあるネタ」に結実していると。絶妙な歌まねのクオリティは、学生時代にバンドをやっていた頃にそれこそ数え切れないほどいろんな歌を聞き込んできた集大成。それにあるあるネタをテレビやイベントで披露するきっかけをつくってもらえたのも、「愛されキャラ」として先輩後輩問わず芸人仲間との関係を大切にしてきたからこその僥倖。努力すれば成功するとは限らない、むしろ努力しても成功しないことのほうが多い、けれどいざチャンスが巡ってきた時にそのチャンスをものにできるのは、努力し続けてきた人なんですよね。

また、デビュー当時のハードなプロレスネタを回顧し反省する描写も、なかなか示唆に富んでいます。自分たちは学生時代にプロレス同好会で真剣にプロレスに打ち込んできた。芸人デビューするきっかけになったのも、二人の思い出づくりのためたまたま応募したお笑いコンテストでプロレスネタを披露すると、なんと優勝してしまったから。そしてそのまま勢いで芸人の世界に飛び込んだものの、お笑いのトレーニングもまともに受けていない自分たちは、尖ったネタでマニアックなファンに向けて笑いを取りに行くしかない。マニアックなファンに向けてウケ続けようと思えば、自分たちの「尖り」をどんどん磨いていくしかない。しかしそれはただの身勝手な思い込みで、だんだんお客さんにウケるかどうかより「いかに尖っているかどうか」ばかり意識するようになってしまったと。手段の目的化というか、自分のオリジナリティに拘るばかりに「何のためのオリジナリティか」という問いを忘れてしまうことは、普段の仕事の中でも本当によくあることだと思います。

もうすぐ今年も終わり。今年はみなさんにとってどんな一年だったでしょうか。普段は忙しく走り続けている方も、年末年始は一年を振り返る、またこれまでの自分自身の人生の歩みに思いを馳せるよい機会となるのではないでしょうか。そうした振り返りや内省を深める一つのきっかけとして、自分の好きな著名人の自伝を読みつつ、自分の人生における唯一無二の体験から得た学びや気づきを、言葉にしてみませんか?マイケルの今年の教訓は、この記事のタイトルのとおりです。「すべての経験は学びである」。今年はほんっとうにいろんな経験をさせていただきました。来年もよろしくお願いいたします。

 

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