おかげさまで、弊社は2017年1月24日をもちまして創業5周年、法人として開業3周年を迎えることができました。
節目でもありますので、今までおつきあいいただいたお客様を改めて数えてみました。自分でも驚きましたが、この5年間でお仕事をさせていただいたお客様は、地方自治体、公益法人、人材・組織系コンサルタント、上場企業、非上場企業、医療機関を含めて、51法人になっていました。
現在のところ、弊社は実質私だけで運営している会社です。電話がけをしたりセミナーを主催したり、ウェブサイトを更新することもままならない中で、これだけのお仕事をさせていただいたのは、弊社のサービスに共感し、ご縁をつないでくださったお客様のおかげです。心から感謝しております。
「働いていて本当に良かった」と思える会社を作ろう
弊社は、「この会社で働いていて本当によかった」と社員のみなさんが心から思える会社をたくさん作ることがミッションです。そう思える会社は、一緒に仕事をやりとげる仲間がいて、共通の目標を達成し、それがそのまま世の中の役に立っていることが実感できる会社だと弊社は考えています。給料が良い、福利厚生が充実している、ということも大事ですが、人はお金のために働くものではありません。自分が取り組んでいる仕事に意味を見つけられる場所だからこそ、ずっとここで働こうと思うものです。
そういう会社を作ることは、一朝一夕にできることではありません。単発の研修にならざるを得ない場合もありましたが、「本当に組織に変化が起こり定着し、組織の成果として現れるためには、6ヶ月以上関わらせてほしい」という私の思いに共感してくださるお客様が現れはじめました。そして、弊社を採用いただいて大きく組織の状態が変化し、社員のエネルギーを顧客への貢献に活かすことができた企業の社長様が、その会社の大事なお取引先をご紹介くださいました。ますますひとつひとつのプロジェクトを成果に導かなくてはならないと身の引き締まる思いです。
上司と部下の関係を変えることが組織全体を変えることだった
この5年間の仕事を通じて検証できたのは、「組織の状態を変えることは、上司と部下との関係を変えることだ」という仮説でした。私はコーチですから、スポーツのコーチと同様にクライアントの成功にコミットし、成功させることが生業です。もし企業の中のリーダーが部下の成功にコミットし、成功させることができたなら、部下たちの成果が出るだけでなく、上司と部下との関係が変わるのではないか、と考え6ヶ月間のプログラムを設計しました。部下を成功させることを他のリーダーと一緒に考えながら、職場での実践を繰り返すプログラムです。
このプログラムを実施した結果、部下が上司を信頼して相談できるようになり、上司は部下に安心して仕事を任せられるようになりました。さらに、部門を超えた信頼感が醸成され、会社の風土が変わってきました。これらは当初の想定を大きく超えるものでした。組織が本来持っている力が顕在化したとき、想定以上の組織の変化を生み出すことも検証されたのです。
働き方改革を支えたい
ひとりの若い女性の死をきっかけに、私たちの社会の働き方は大きく変わろうとしています。それはおそらく不可逆的なものです。しかし、働き方を変えるといっても、単に22時に消灯するような外形的なものでは根本的な解決にならず、「働いていてよかった」と思える職場にはならないでしょう。上司が部下の成功にコミットし、職場の信頼関係を醸成し、与えられた限られた時間のなかで最大の生産性を競い合う職場を作っていく視点がどうしても必要です。弊社がこの社会の片隅でひとつずつ積み上げている実績を、これからの社会の働き方を支えることにつなげていきたい。これが次の5年間の新たな弊社のミッションです。ご期待ください。
株式会社オフィス・アニバーサリー 代表取締役社長 北方伸樹