部下をマネジメントするときには、優れたリーダーであることが裏目に出てしまうことがあるのです。リーダーが部下をコーチする場合、外部のコーチがリーダーをコーチする場合とは全く違う困難や葛藤に出会います。なぜそうした困難や葛藤を味わうのか?
上司と部下が対話をする場が確保されつつある現状を、私たちはとても喜ばしく感じているのですが、一方で一抹の不安があります。それは、「本当に価値のある対話になっているのだろうか?」ということです。
「部下の話を100%全身で聞く」とはどういうことか?「部下の話は日頃からちゃんと聞いていますから」と自信満々で職場に戻った参加者も、本人にとって意外な発見をして戻ってくることが多いのです。
なぜ、次々とあなたの部下は辞めていってしまうのでしょう?もちろん、理由はひとつではありませんが、「職場の仲間とつながっている感じ」が希薄になっていることが意外に大きい理由ではないかと思うのです。
「手だけを集めることはできない。人がついてくる」(エルトン・メイヨー)という言葉がありますが、目の前の事業をまわすことばかり考えていると、とりあえずいまこの状態をなんとかしなくては、と作業をする人手を集めることに腐心します。そんなつもりはなくても、従業員を、ふと人間ではなく「機能」として見てしまっていないでしょうか?
上司として、部下の話をちゃんと聞かなくてはいけない。と、管理職向けの研修などで教わりましたよね?