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1on1でチームメンバーと対話するとき、「自由に話していいよ」では2〜3回ならともかく、定期的に続けていくことは極めて困難です。これがブームのようにやってきた1on1ミーティングが続かない理由のひとつなのです。では、どうしたらいいのでしょうか?
価値を感じる1on1ミーティングを実現するためには、対話に思考のプロセスを埋め込まなくてはいけません。今回のセミナーでは、チームメンバーの思考を広げ、深め、主体的な行動を引き出すための「問い」の活用方法を、実践で活用できるようにお伝えしていきます。
リーダーを取り巻くマネジメント環境の変化について、あらためて確認します。一言でいうと、マネジメントの難易度は劇的に高くなっている、でも向かうべき道筋はちゃんとありますよ、という話です。
1on1ミーティングはどうしてうまくいかないのか?ひとことで言いきってしまいましょう。「そこに付加価値が生まれていないから」です。
エグゼクティブコーチが、どうやってクライアントに成果をあげさせていると思いますか?厳しいフィードバックをする。日頃クライアントが考えていない問いを投げかけて視点を変える。ビジョンやミッションを改めて描かせる。コーチはいろんなアプローチをします。でも、それが成果になるかどうかは、結局のところ、行動に移されるかどうかにかかっています。いくら目からうろこが何枚も落ちても、行動を起こして定着しなければ成果にはならないのです。
毎回の部下コーチセッションを行う目的は、部下の行動を促して成果につなげやすくすることです。そのため、「次回までにどんな行動をするのかが決まっている」というのが毎回のゴールです。
対話が機能している組織は、付加価値が生まれ続けます。単に雰囲気がよくなってよかったね、という話ではありません。付加価値が生まれるのは、なぜなのでしょうか?
マネジャー育成がうまくいかないそもそもの原因は、人材がボラリティ(変動性)の極めて大きい経営上の資産だと認識していないことにあります。